勉強で、仕事で、世間話で。至るところで出てくる例え話。なぜ例え話が必要かと言えばより強い共感を得るためだと思う。その強い共感を得るためにどんな例え話がいいのか。そもそも例え話の引き出しってどこで増やすのか。今回はそんなことばかり考えていると、例え話の引き出しが多くなった僕からいくつかのヒントをシェアしたい。
例え話のメリット
そもそも例え話のメリットは何か。
僕が思うに強い共感を得るためというのが一つ。そして説明を省略できるというのが一つ。相手が自分の既知として共感をできるため、細かい説明を省略しやすい。
虎を知らないが猫を知っている人に虎を説明するときは「猫をでかく狂暴にしたような生き物」と言えばなんとなく伝わる。これが例え話のメリット。
共感を得るなら相手を知る
例え話は相手からの強い共感を得るために…と冒頭で書いたわけなんだけど、相手に刺さる例え話をするなら相手を知ることから始める必要がある。
同僚なら普段の会話を通じて深く好きなことや興味のあることを。会った回数が少ない人なら当人の持ち物や身に付けているものから好みを探り、アタリをつけてみる。
相手にささる例え話をするには『相手の興味の所在地』を知りにいくことが重要。
興味を知る具体例
相手の興味の所在地、それを知るための体験談を話したい。
これは僕の上司についての話。
彼の持ち物はいわゆるレザーが多い。鞄は革のダレスバッグ、靴も丁寧に磨いた革のもの。カメラのストラップとケース、さらには手帳のカバーもレザー。こうなってくると『レザーが好き』というアタリがつけられる。
なら彼には革製品系の例え話をしたらいいのでは?ってなる。「この美しさ…まるでクリスペルカーフ!」だとか「耐久性高すぎ。ブライドルレザーじゃん」とかこんなアホみたいなことからでも例え話をしてみてほしい。これでさされば例え話のストックとして自分に持っておける。
近いものほど説明がなくてもわかる
なぜ相手の興味にささるような例え話が必要かと言えば、人間は近いものほど説明がなくてもわかるから。レザー好きならレザーに例えられればわかりやすい。パソコンに疎くてRAMがなにかわからなくても、机の広さと言われればなんとなく伝わる。
例え話をするときは自分の例え話と相手の既知の距離感が近いかを確認しながらするといい。
例え話の引き出し
例え話の引き出しを増やすには自分の好奇心をもっていろんな体験をしたり現地に行ったりすること…だとはわかっている。けれども僕にはその実際に現地にいくお金がない。
僕は巌窟王が好きだけど、実際にマルセイユへと赴いた経験はない。それでも多分マルセイユってこうだろ!って思ってそれを例え話にできるのは仮想体験のおかげ。
引き出し増やしには仮想体験が最速
これができるのは実際に目では見たことがないマルセイユの風景を写真で見たり、マルセイユが舞台かつ海外の作家さんが書いた本を読んだりすることで知識をつけることができるからだ。最速で例え話の引き出しを増やすならこういった仮想体験がおすすめ。
ちなみに本当にマルセイユへ行ったことがある人に対して「こう本で読んだけど実際どうだった?」って素直に聞くとよりディティールが深められる。僕は友人にいたので根ほり葉ほり聞いた。
まとめ
例え話しすぎて本題からずれたときは会話をリセットした方がいいです。