4月が始まって1週間が過ぎた。ということは、この4月をもって入社した人たちが激動の1週間を終えた頃だろう。完璧に余談だけど、僕が所属する会社には新入社員は全然入ってこないのが少し寂しい。
それはさておき、うっすら感じている人もいるのではないだろうか。「こんなに忙しくて、たまに早く帰れても早く休みたいのに創作なんてできるわけない。したいけど無理」と。
安心してほしい。その道は僕が通った道だから少しは参考になる話ができると思う。ということで今回は新たに社会人となったけど、大人の世界に忙殺されそうで自分の好きだった創作ができなくなった人への応援だ。
実体験エピソード「無理なときは無理」
元も子もない実体験エピソードになるんだけど、オチからいうといくら創作が好きでも「無理なときは無理」なんだ。例えば僕が美容師だったときの1日の平均タイムテーブルってこんな感じだった。
6:00 起床
6:30 出社
7:00 美容室および周辺地域の掃除
8:00 個人レッスン(各種サービスの練習)
9:00~20:00 営業
21:30 店内清掃・レジ清算・カルテ整理などの事務
22:00 夜ご飯
22:30 個人レッスン
1:00 帰宅
1:30 風呂・掃除など
2:00 睡眠
こんなタイムスケジュールじゃ無理。いくら創作が好きとはいえ「無理なとき」っていうのは確実にある。
僕はそのあと美容師を辞めたわけなんだけど、スタイリストになったり独立オーナーになったりするとまた余暇がうまれるかもしれないんだけど、やっぱりどうしても仕事に熱を注ぐ期間っていうのは必要になってくるから「無理なときは無理」と割り切る精神も必要だ。
それでも続けるコツは「ハードルを下げる」こと
けれども創作というものはやらないとアウトプットの質が下がるもの。下がると自分がイヤになるというジレンマがついてくるから更に「もうやらなくていいかな」とも人は思ってしまう。
そんな状態でも続けるコツは「ハードルを下げる」ことなんだ。
時間のハードルを下げる
上述した僕の美容師時代のタイムスケジュールを再度見てみよう。するとわかることがあるんだ。
このころの僕の時間感覚は最小が30分であることだ。何かをする際に「最低でも○○分はしないとな・・・」というこの感覚。これが当時は30分なんだけど、今では5分とかまで下がっている。「時間」のハードルを下げた結果だ。これが今でもブログもギターもイラストも続けられているハードルの下げ方だ。
始めのハードルを下げる
今回は創作にスポットを当てているけど、なんでも続けるためのコツとして「始め」のハードルを下げることは重要なコツだ。
イラストを描くならペンタブレットを片さずにすぐに使える場所に置いておく。ギターを弾くならケースに入れずに家の椅子の側にギタースタンドで立てかけておく。住む場所が自由に選べる社会人なら通勤の時間を30分程度に収める。
こんな風に何かを始める・ダラダラ続けるためにはそれらのスタートを最小工数で始められるように工夫することにフォーカスするといい。ちなみにギターとペンタブと住む場所については僕が実際にしていることだ。
区切りのハードルを下げる
時間と始めのハードルを下げたことできっと多くの人がまた自分の好きなこと・創作への道を踏み出すことができると思う。そこで最後に設定しておいてほしいハードルが「区切り」のハードルだ。
好きなことで、仕事や日々のしがらみで鬱々としていたら夢中でしてしまい、その他がおろそかになることもあるだろう。それもいいと思うが、そればかりではいけない。
なので「区切り」というもハードルを下げるということも取り入れてみてほしい。
例えば僕のギターやイラスト以外の趣味での筋トレ。調子によって「区切り」のハードルを下げるようにしている。調子がいい時かつ時間があるときは僕は5種目20セットほどのボリュームで筋トレをしている。
けれど例えば出張中。どうしてもジムに行っておきたいけど、明日は慣れない土地と慣れないお客さんだし準備の時間もしっかりとりたい・・・といったシチュエーションの場合、「とりあえずなんか1種目5セットしたらOK」くらいまでハードルを下げるんだ。
こうすることで時間的都合も調整しやすく、かつ同時に終わりを決めているので「始め」のハードルを下げることにもなるんだ。
死ぬ前に「あ~あ!」って思いたくない
どうしてここまで仕事と並行してでも何か好きなことを続けてくれ・やってみてくれと言うのか。答えは単純で僕は死ぬ前に「あ~あ、あれもしときゃよかった!」って思う数を減らしたいんだ。
全てをやることはできないことを前提に、それでも後悔の数を減らす。仕事に邁進することでそれが叶うなら仕事に邁進する期間が必要と考えるのもそのためだ。
とはいえ邁進するのも上述したハードルと同じで期限は決めておいた方がいい。邁進しすぎた結果、うつ病になりゲーム終了の一歩手前まで行ってしまったのが過去の僕だからだ。
失敗してもOKだし気軽にやり続けてほしい
変化のスピードも速く、学生だろうと社会人だろうとその波に必死に乗っていかねば淘汰される世の中だから自分の好きなことを続けるのは難しくなっているかもしれない。それで一時は「無理なものは無理」でそこから離れてしまってもいいと僕は思っている。
そういう失敗も含めて続けるのか、別の興味あるジャンルに足を踏み出すかはその人次第だからだ。
僕の願い的には失敗しようがそこから離れようが全く構わないのだけど、それでもダラダラと好きなもの・興味をもったものを大切にしつつ自分の生活にハードルを下げることで組み込んでいってほしいということ。
僕もダラダラとそうしてブログを続けていければと思う。