最近中国のレンズ会社YONGUNUOの35㎜換算で85㎜の単焦点レンズを買ったんだ。カメラの造形は詳しくないけど、85㎜って大体目の前の人と集中して話しているくらいの見た目に仕上がる、と思ってほしい。主人公をビタッと決めて写真を撮るのに向いてそうだから今回はそういう写真も撮りつつ、このレンズをバシバシと試していく。今回はすべて解放で撮ってある。
まずはこの写真。マイクロフォーサーズというセンサーサイズの特性上フルサイズのカメラと比べるとボケ感というのは少なくなる。なんせF値も35㎜換算すると、レンズの数値の2倍になるからだ。クリアな写真を撮るにはマイクロフォーサーズはかなり向いているが、ボケ感溢れる写真を撮るには難しい。
余談だが、写真好きの上司から聞いた話だと、日本人がボケ感のある写真を好む理由として、古来より日本絵画のようなボケ感のあるものを風情としてとらえていたからなんだとか。まじ?
とはいえ、今回YONGNUOのレンズを使ってみたわけなんだけどその実結構いい感じにボケ感を表現できているんじゃなかろうか。
ぶどう園へ行ったときに撮った写真。手前にあるぶどうの木の葉から中央のぶどう。そしてさらに奥にあるぶどうや葉へとボケとシャープさ滑らかに続いている。天井から差し込む光は少し滲んでいるように感じるが、パープルフリンジが出るほどでもない。
カメラやレンズ自体に関心したのが、僕の使っているボディはOM-D EM10 MarkⅡで2015年に発売されているもの。型落ちもいいところなんだけど、写真をクロップしてみると、ぶどうの肌の質感も見て取れる。こういった繊細な描写が僕がカメラが好きな理由だったりする。
実家の猫の横顔を撮影してみた。35㎜換算にして85㎜という画角はやはりポートレート写真にはうってつけ。実際はただ猫が床に転がっているだけなのになかなか絵になる。
実家に帰っているときに、どこででも見られるようななんでもない風景を切り取った。解放で撮っているんだけど、ピントが合う部分を多くしたことですっきりと透明感のある雰囲気に仕上がった。こういう写真を撮っていると、マイクロフォーサーズで広角の写真を撮りたくなってくる。
たまにはかわいいものを…と言いたいけれど、食べかけのパフェで申し訳ない。チョコレートのとろける・スポンジ部分のしっとりとした水分量・容器のふちからしたたりだしたアイスクリームにきらめく存在を放つイチゴ。背景のボケ具合・色見と調和がとれた一枚になったなと。とはいえ手を付ける前に自然光もとりいれつつ撮りたかったなと、カメラやレンズよりも僕が反省した。
YONGNUO 42.5㎜ F1.7 を使って
総評として好みのレンズだったので、同じメーカーの25㎜のレンズも買おうかと思っている。とはいえ、実は途中にも書いていたんだけど、次に狙っているレンズは広角レンズだったりするので、何を買うかは確定はしていない。思惑としては広角→マクロ→望遠といった順にレンズをそろえていきたい。
次のレンズの話をしているが、このレンズをしゃぶりつくしたわけではない。引き続きこのレンズで遊びながら欲しいレンズのために日々尽力しようと思う。