ホーム » タスク改善 » 【入稿攻略Tips】dpiとサイズ

【入稿攻略Tips】dpiとサイズ

唐突だけど僕ってオタクであり制作会社のディレクターをしている。そこでオタクといえば夏コミ。その昔先輩のお手伝いで行ったことはあるものの、そこからなんとなく疎遠になっていかなくなって早数年。その時に先輩たちが一番大変そうにしていたのが印刷会社への入稿だったんだ。

制作が大変なのはもちろんのことなんだけど、入稿は別の大変さがある。それはなぜかというと自分以外の人が関わってくるため、自分のミスが自分だけのミスですまなくなるんだ。

ということで今回は制作会社のディレクターであるという肩書を存分に使って入稿攻略Tipsをお届けする。まずはdpiとサイズについて

入稿前に把握したいTips

1:dpiとは?

dpiとは(Dot Per Inch)の頭文字をとった単語なんだ。言葉通りの意味合いで1インチ(2.54㎝)の幅にいくつのドットを設定するか、という項目になる。

一言で言えば【画像の密度に関係する値】であり、要するに解像度ってこと。

ここが低ければいざ実際に印刷してみると密度スカスカのモザイクのような仕上がりになるもしれない。自分の使っているアプリではどんな設定になっているだろうか?例えばあなたが僕と同じくオタクで、夏コミ制作のために印刷会社に入稿する場合は、72dpiになっていると涙することになる。

2:サイズとは?

物の大きさの話なんだ。用紙でいえばA4サイズなのか、A1サイズなのか。WEBなどでいえばFHD(1920×1080)なのか4K(3840×2160)とかの話。

サイズと言っておきながら一言で表すなら【クオリティに直結する値】である。サイズが大きい方がきれいに見えるよねって話。

例えばなんだけど、君が友達の似顔絵を描くときにH37㎜×W52㎜の長方形かH297㎜×W210㎜の長方形ならどちらがクオリティ高く絵を書けるだろうか。ディティールの書き込み的に確実に後者になるだろう。

mmをpixelに変換する計算を行ってくれる便利なサイトもあるから一度覗いてみてほしい。

用紙サイズのミリ・ピクセル・インチ変換ツール《mm ⇔ pixel ⇔ inch》【みんなの知識 ちょっと便利帳】
用紙サイズのピクセル値変換ツールです。用紙のミリメートルでのサイズを、解像度に合わせてピクセル値に、また、インチに変換します。アニメーション制作現場でも使えるツールです。『みんなの知識 ちょっと便利帳』の一部です。

3:結局何に使える?

さて、ここまで講釈を垂れ流しているだけだし実用的な話も一つまみしておこう。

今回のTipsが何に使えるのかというと、印刷を目的にしているのか、WEB掲載を目的にしているのかで自分が何をどう設定すればいいのか判断ができるようになる。

WEB掲載ならばそれぞれのプラットフォーム指定のサイズを調べ、72dpi程度を設定すればいい。

B5サイズでコミックを作ろうしているとするならば、サイズはアプリのプリセットにあるB5もしくはカスタム設定でH257㎜×W182㎜を設定しよう。dpiはカラーなら350dpi程度、グレースケールなら600dpi程度、さらにモノクロであれば1200dpi程度が適切、そういわれているので参考にしてほしい。

3.1:モノクロ?グレースケール?

上述したモノクロとグレースケールなんだけど、一見同じに見えて根っこの部分は全然別物。

アンミカが「白って200色あんねん」といったように、グレースケールといいながら使用する色の階調は、なんと256階調。対してモノクロは単色のみ。

よくあるモノクロは黒と白の2色じゃん!と思うかもだけど、白の部分はインクを使っていない紙の色になる。

この辺の詳しい話は次回の入稿攻略Tipsで記述することにしよう。

4:まとめ

今回のまとめとしては入稿前にお覚えて起きたいデータの設定方法だった。
印刷の際に覚えて起きたい2点は下記の通り。

dpi=画像の密度・滑らかさ
サイズ=クオリティを決める

定石である数字は覚えられなくても、自分の目的によって「あれ?dpiとかサイズの設定必要だっけ?」と疑問が持てれば後はインターネットで調べるだけ。

今回の記事を読んで自分で疑問が持てるようになれば完璧。これからも制作を楽しんでほしい。次回は「カラー・モノクロ・グレースケール」についてを記事にする。

タイトルとURLをコピーしました