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【WEBディレクター】日常のお仕事。画像加工とトンマナ

営業の肩書き入社した今の会社でなぜかWEBディレクターみたいなことをやり始めて今年で3年目。中小企業のWEBディレクターのリアルなお仕事内容と画像加工を見せちゃう。

画像加工」って聞くとめちゃくちゃにクリエイトなものって思われがちだけど案外そうでもない。ある程度Photoshop・Lightroomが触れれば誰でもスタートできるんだ。

なので今回はよくある画像加工例と今の僕が画像加工前に大切にしていることを残しておく。

企画・提案→受注→制作→納品→請求

スーパー初歩から書いていくけど、大体の仕事の流れは上の通り。仕事が生まれ出る場所は会社上部の役員たちの話し合いであったり、営業先との雑談の中でも起きたりしてケース分けが無限にある。

とはいえどんなケースでも、「それならこうできます!その場合のデメリットはこうで、費用はこんなもんです!今ならその後のなんとかもついてます。」的な提案をしていくことになるんだ。
努力はするべきだと思うけど、逆に断らせたい場合も稀にある。その辺は臨機応変で良い。

あとこれは完璧に余談・追加話なんだけど、過去フリーのメイクアップアーティストの人と話すことがあったんだ。その人曰く「フリーになる人は発注書・見積書・請求書の3つをちゃんと作れるようになりなさい。」ってことだったんだけど、フリーじゃなくてもその気持ちがよくわかるようになった。

営業兼ディレクターのヨチヨチ時代の失敗

これは僕も過去に失敗してるんだけど、見積書でトラブルになる可能性がある。

WEBは正直多少無理なことでもエンジニアにいうと「まぁ・・・技術的には可能です。」って言ってもらえて実際に制作もしてもらえるんだけど、馬鹿みたいに工数がかかるし、ここまで機能を実装しても実際には使わないし、コストが高くなりすぎてクライアントからお怒りメール&電話がくるんだ。
僕はクライアントのチームリーダーが出てきてごめんなさいするだけで済んだけど、お金が大きくなると裁判にもつれ込むパターンもあるから要注意だ。

自分で判断がつかない・どこまで実際に機能を実装するのかについては正直エンジニアの方が100億倍詳しい。だからこそ今はオンラインミーティングツールが世に蔓延っているんだから、打ち合わせの時間をエンジニアにも確保してもらって「クライアント・エンジニア・自分」の組み合わせでの打ち合わせをオススメする。特に2・3回目の打ち合わせの時。

1回目はクライアントの夢を聞くだけのことが多いからほぼ営業一人でも大丈夫。

写真の入ってくる状態

ざっくり分けると写真の手配の種類はこんな感じ

  • 撮影(コスト:高 時間:大
  • フリー画像(コスト:低 時間:低〜大
  • 同時展開中コンテンツからの流用(コスト:低 時間:中
  • 既存コンテンツより流用(コスト:なし 時間:低

クライアントの希望するイメージがあるなら始めから撮影で進めるのがオススメ。
なんだかんだ1カットなら・・・とそこそこの金額で対応してくれるカメラマンさんもいるのでそこは交渉。

イメージがゼロの場合はフリー画像から探す。ただ探す時間は途方もなくなるからある程度のところで引き返す。損切りする勇気がないとダメ。よくあるのはここで結局イメージ通りの写真がないから結局撮影の流れになるんだ。

スケジュールの後ろに来てからの急遽撮影を入れ込むのは囲い込んでるカメラマンがいない限りきついからシンプルにリスケ提案が吉。

押し通すのもまた一興ではあるからどちらも試してみてほしい。
失敗しても自己責任としてくれ、僕は断固として責任を負わない。

画像加工の方向性

ここからは実際に写真をいじりながらやってみる。画像加工の方向性ってめちゃくちゃに抽象的。
それでもサイトのトンマナに合わせるように加工していかなければならない。
よく注文される抽象的ワードと一緒に加工していくよ。

その際の合言葉として「いらんことをしすぎない。簡単に手間なく。」を念頭に。工数削減だ。画像はこれ。僕のカバン。

かっこいい・クール系

装飾をつけなくても元の写真のトーンなどをいじるだけで雰囲気よく仕上がりそうだったのでシンプルイズベストでまとめた。

可愛い感じに

元の写真がかわいい印象のものじゃないので一番悩んだ。

雑誌への掲載をイメージしてフレームっぽくベージュを入れたり画像自体にフィルターをつけて粒感をだして軽い印象にまとめた。

正直これはもっとやりようあると思うから精進します。

おしゃれに、今風のインスタ っぽく

今っぽくおしゃれに」って言われたらインスタっぽくするのが通説みたくなってきた。これもインスタで死ぬほどよくみるイメージ

不透明度15%くらいの白とトーンカーブで全体の色味を調整してあとは文字を載せて完成。
文字を真ん中よせばかりにしすぎるのも微妙かもしれないから写真によっては調整が必要かな。

なんか綺麗な感じに

真ん中に焦点が当たってちょっときれいな雰囲気に。

失敗してる雰囲気もあるからもうちょっと自分のなかでクリーンな写真のイメージを掴んでおく必要があった。反省。

どこで使って何のための画像やねん

それぞれにもどこに着目したのか書いているけ、どまだまだ表現の方法は無限にあるから精進していく。
とはいえそれぞれの写真をどこでどんな場面で使うのか考えるっていうのが加工の技術よりも実は一番必要だったりする。

「この写真はポスターに使われて、ポスターの貼られる場所はここで、そこの明るさはこんなもんで、見てもらいたい人はこんな人で、そもそものこのポスターの目的は・・・」っていうことをどんどん考えていく必要がある。

むしろ何ならそこを考えるのがディレクターだったりする。
(場合によってはデザイナーが考えてくれる。)

小難しいことに聞こえるけど自分の労力が無駄にならないため、文句を言われないために考えるだけなんだ。何回もやり直すことほど労力の無駄遣いはない。自分のためにを突き詰めるだけでいいんだ。

カルオ加工2原則

僕が画像加工における原則というか気にしている2大モットーがあるんだ。

  • ビタビタトンマナ
  • ひっそり陰キャ

それぞれさっとだが掘り下げる。

ビタビタトンマナ

今回の話の中でもトンマナって言葉を言っているんだけど、言い換えれば「世界観」になる。

フワフワポップ激甘ピンクな世界観に急に血みどろシリアルキラーが登場するとわけのわからない事になる。出すにしても激甘ピンクのコーティングをしないといけない。

自分やクライアントの伝えたいとしている世界観を守ってあげないとまとまりのない謎の空間が誕生する。何回か謎の空間を僕も作ってしまった。まじでごめん。

ひっそり陰キャ

というのもインフルエンサーが自分の事業を紹介するとかの状況以外、制作会社にくる依頼はクライアントのブランドイメージや新規事業ならその世界観を一緒に作る・守ることが必要になるんだ。

攻めたい気持ちもわかるが攻めすぎちゃいけない場合がある。

意気込み新進気鋭ゴリゴリWEBディレクターがいたとして、めちゃくちゃにモダンで最先端な機能もりもりのWEBページを作ったとき、これまでのメイン利用者がスマートフォンネイティブ世代じゃない場合は使いにくさしかない。

けれども技術はモダン・最先端のものだからコストは上がり気味。
利用者は離れて、一回限りのでかいコストの発生になる。

たぶんクライアントは何も言わないで二度と制作の依頼をくれなくなる。
だから自分じゃなくて「世界観・クライアント・利用者」を支えるひっそり陰キャである必要が出てくるんだ。

クリエイティブなことは自分の時間に

これはやりたいならやる、したくないならしない。そのくらいの認識でいいんだけど。「自分クリエイティブしたいっす!」って人は自分の時間にすることをオススメする。

ポートフォリオとして公開するもよし、別会社へ提案としてもっていくもよし。自分の中で終わらせない限り活用方法はある。

書を捨てよ、町へ出よう

部屋の中でも情報がたくさん手に入れられる時代になったが、レコメンドという賢い機能のおかげで自分の好みのものばかりが手に入る状態になっている。それもいいんだけど、それじゃ自分の幅は広がっていかないんだ。

ふと立ち寄った本屋さんに自分の好みじゃない本だけど、特集がくまれているとつい買ってしまう。そういう何気ない町中での日常が自分の中の幅を広げてくれるんだなーって最近の僕は思えるようになってきた。

お金を使わなくても、人間観察をしているだけでも面白い。

道ゆくカップルが楽しそうに話してると思いきや聞こえてきた声は喧嘩していたり、渋めな老夫婦がキラキラ今風カフェに入っていってめちゃくちゃに楽しそうにしていたり。
あーエモい。感情が揺らぐ・・・ってなった時点できっと自分一回りデカくなってる。

そんな僕は今日も引きこもってブログを書いている。反面教師にしてくれ。

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