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現役WEBディレクターより、未来の未経験WEBディレクターへのラブレター Vol.1【現場感覚と調整力】

WEBディレクター・・・なんとなく名前の響きがかっこいい仕事。実際に僕もWEBディレクターの立ち位置で仕事をすることが多くて、中小企業ながらいろいろなプロジェクトに参加させてもらっている。WEBディレクターとして入社し仕事を始めると初めから人を動かす立場として入ることになるから現場的スキルは必要なかったりする。ただしそこが実は結構深い落とし穴になるし、WEBディレクターとしてどんな力が必要なのかを今回は紹介したい。

未経験WEBディレクターは他人から見ると胡散臭いことを自覚する

未経験で突然人を動かす立場のWEBディレクターがプロジェクトにいると諸君ならどう思うだろうか。正直僕は【まじで?うさんくさくね?】と警戒をしてしまう。とはいえそれは仕方のないこと。だって未経験だもん。それでも信頼を勝ち取らねば仕事に支障が出るかもしれない。そこで未経験WEBディレクターとして必要になるのが現場感覚。もっと言えば現場の知識なんだ。

HTML/CSSやJS・バックエンドなど少しでも動く理屈を理解する

コードは最悪書けなくてもいいんだけど、動く理屈を知っておくべき。そうすることでどう言う言語が何に関わってきそうで、どこがネックになりそうか知識ベースで理論的に話せるようになる。

それができるとどうなるかというと、一定の安心感をクライアントが抱いてくれるんだ。自分が未体験の場合はきちんと勉強しているということを相手にも分かってもらえるように間違っていてもいいから知識ベースで話をすることを心がけていくといい。間違っていたらその時は潔く謝ろう。それもディレクターとして責任を持って人に指示をだす立場を選んだ自分の仕事だ。

最新言語にはなかなかついていけない

これは完璧に余談。

最近だとGO言語を使ってサーバーサイドを・・・なんて話を聞くけど中小企業にその波はまだ押し寄せて来ていない。だからこそ現状僕の持っている知識とかで対処はできているんだけど、いずれGO言語やさらに新しい言語がスタンダードになった場合少しでも話をできるために概要だけでも理解しておきたい。まじでWEB業界は流行り廃りが激しいからその辺は未体験ディレクターを目指している人は覚悟しておいた方がいい。気づくと浦島太郎になっている可能性がある。

現場での感覚を持つために現役WEBディレクターがしていること

ここかはが完璧に僕の体験談。ってか仕事で実際にしていることになるんだけど。そういう現場感覚をどう持ち合わせるかについてだ。

それはアドバイスをもらうようにすること。

僕はプログラム系のことはSEをしていたということもあってある程度はわかるが専門家には程遠い。だからこそ実際に現場の人たち(プログラマーやデザイナー、カメラマンなど)に会いにいってアドバイスをもらったり認識をその場で共有したりする。今のご時世会いにいかなくてもオンラインで顔合わせができるのでよりラフにアドバイスをもらうことも可能になった。マジでいい文化。

人はアドバイスをした人に対して好意的になる

名著影響力の武器にも登場する心理テクニックの1つである【アドバイスシーキング】。理屈は各々に調べてもらいたい。効果を一言で説明するなら【人はアドバイスをした人に対して好意的になる】ということ。

ここは僕の体感の話になるんだけど、専門的な仕事をしている人ほどこの効果は刺さる。プログラマーにプログラムのことを聞けばしっかり答えてくれるし、カメラマンに写真のコツとかどんな道具がいいとかアドバイスを求めれば丁寧に教えてくれる。

専門家であればあるほどバックエンドに回ることが多いからこそより語ってくれるのかと勝手に思っている。だからこそ未経験のWEBディレクターは逆に未経験ということを活かしに活かしていろんな関係する専門家からアドバイスをもらおう。強固な人脈にもなるし自分の知識・現場感覚になる。アドバイスを貰わないっていう選択肢がないレベル。

未体験の人が初めに習得すべきスキルは【現場とクライアントの調整力】

初めにも言った通りディレクターといえば響きはいいものの、要するに責任者ということになる。ではディレクターの責任とは何かといえば最低限のラインではあるが僕はこう定義している。

クライアントの求めるクオリティを、求められている期限内に納品する

これはいくら現場力があっても自分が手を動かす立場にないディレクターでは、徹夜をして解決するなんてパワープレイはできない。だからこそクライアント・現場の2者の意見をまとめる調整力が必要になってくるんだ。

調整力で大切なのは自分のプライドは早々に捨てること

プライドを捨てるって書くとクライアントの言いなりって思われるかもしれないけど、実際は自分の発言を訂正できる人になるってことなんだ。意地っぱりにならず、自分の当初の予定組みがうまくいかず間に合わないようであれば自分が謝って再度調整する。

ディレクターが本質として持つべきプライドは【意地でも完成まで持っていって発信する】こと。そのためなら自分の発言の訂正なんていくらでもすべき。自分の発言は目的遂行の手段であって目的自体でないことを覚えておく必要があるんだ。

よく聞く【発言に責任を持つ】っていうことは初志貫徹をしろってことじゃなくて、目的のために自分の発言が適切かの責任を持つこと。目的達成のためなら自分の過去の発言なんていくらでも訂正していい。僕はそのおかげか朝令暮改マンって言われている。これはただの悪口じゃない?

ビビらずいろんな人に会える人はどんなジャンルのディレクターにも向いている

WEBディレクターに限らずどんな人にもビビらずかつリスペクトを持って接することのできる人はディレクターという仕事に向いている。理由は上述している通り、いろんな人からアドバイスをもらっていいものを作るのが我々ディレクターの仕事だからだ。

他にもいろいろ気にする部分があるからそれはまた別の機会に

未経験でWEBディレクターを目指している人へのラブレターは尽きることがない。プロジェクトによってはWEBだけじゃなくて印刷物もつくるためその周辺知識が必要だったり、オフラインで何を目指してオンラインで何を目指してとか目標をそれぞれ考えたりといろんなことが必要になってくる。

持っておく知識幅が広い職業だけど、僕が共有できることは書き残していくからぜひ読んでほしい。

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