ホーム » Column » 餡トーストと27歳の秋

餡トーストと27歳の秋

10月初週を過ぎたあたりから気温がぐっと下がり、本格的に秋の気候になってきたと肌身で感じる今日この頃。気温変化が激しいせいなのか、木の葉が小さいという噂も耳にする。あんなにもすさまじかった夏の暑さももはや忘却の彼方。此方にあるのは「一気に寒くなったよね!」という今を生きる感想ばかりである。 かく言う僕もその一員であり、早朝の寒さに身を震わせつつ喫茶店に足を運ぶことにする。

いつのまにか食べられるようになった餡トースト

自分の好きな喫茶店に行くときの何とも言えない高揚感。この感情を味わえるようになったのは僕が少しばかり大人な感性を身につけたということなのだろうか。はたまたそう思わせてくれる喫茶店がすばらしいの一言に尽きるのだろうか。

そういったくだらない問いかけを自身へ投げかけながら歩を進めれば目的の喫茶店に到着する。 マスターと目が合い、お互いに会釈。僕はそのままカウンター前の席に座る。今日は目的のものがあったのでメニューを開くことなくマスターへ伝える。

「餡トーストとホットコーヒーのセットを」

人生27回目の秋を迎えた僕は昔は苦手だった餡トースト(というよりは餡子)を自分の意志で選び好んで食べるようになった。食べ物の好き嫌いを直すのにおおよそ20年はかかりすぎだろ。そう考えるとおかしくて僕はほくそ笑む。

無意識ホットコーヒーがシーズンの変わり目

料理が出てくるまでしばし待ち時間。ポケットからスマホを取り出しkindleで本の続きを読もうとする。そこでふと自分の言動に気が付くんだ。「あぁ、無意識のうちにホットコーヒーって言ったな」ってことに。

この無意識の変化が自分にとってのシーズンの変わり目になるんだなと、くだらない想いを頭に浮かべるがすぐにその想いは霧散していく。目の前には読みかけのkindleの本。気を取り直して続きを読むことにした。 季節の変わり目なんて情緒あるものは一瞬で消える。けれどもそれがまた情緒たらしめるための理由なんだなと。

まとめ

なんとなくこんな文章が書きたくなったので最近餡トーストを食べに行った話をまとめただけ。

ま~じでいつの間にか餡トースト好んで食べるようになってたんだよなぁ。不思議です。自分は田舎出身なので秋の味覚といえば自分で松茸が真っ先に思い浮かびます。

「自分で探してやる!」と意気込んで山に入り3本くらいとることができました。おばあちゃんからは「あの山に松茸はえるんだよ~」という話を聞かされていたのですが、まさか本当だとは。 味覚の秋を存分に楽しむために、運動の秋とのバランスも計りたいものですね。僕?もちろん餡トーストを食べる前にジムに行ってますよ。AM4:00起きのおじいちゃんみたいな生活してます。

タイトルとURLをコピーしました